Komoro Shika-Kuruwa Project

ニホンジカ被害の
現状を知ろう

あなたの街で起きている
鳥獣被害を知っていますか?

ニホンジカの個体数が増加しており、
農作物や森林の植物を食べてしまう問題が
日本各地で発生しています。
農作物や自然を守るため、多くのシカが
多額のお金や労力を使って駆除され、
駆除されたシカの多くは
ゴミとして埋めたり燃やされたりしています。
駆除したシカを「ゴミ」として扱うのではなく
「資源」として生かす方法を考えるため、
まずはあなたの街の鳥獣被害を知ってみましょう!

シカによる農林業被害・生態系被害を知ろう!

シカたちは、生きていくため食べ物を探し求めます。シカにとっては自然の植物も農作物も同じご飯になりますが、農家にとっては農作物を食べられることは、大きな問題になります。
植物(ご飯)の少なくなった冬場には、毒草以外の植物や落ち葉を食べ飢えをしのぎそれでも足りない場合は樹皮(木の皮) を剥いで食べます。
樹皮を剥がれた樹木は枯れてしまうこともあり、シカが増加した森林は枯れ木の多い森へと変化します。
長野県はリンゴなど果樹栽培やヒノキなどの林業が盛んな県ですが、シカによって果樹・林業に非常に大きな被害が発生しています。

シカに樹皮を剥がされたリンゴ(小諸市)
シカに食べられたキャベツ(佐久市)

シカの捕獲状況と捕獲に関する問題について知ろう!

01シカの捕獲状況

シカの被害対策として行われている一つに、駆除対策(捕獲すること)があります。被害を防ぐために実施されている捕獲数は年々増加し、近年では狩猟による捕獲を含めると、年間約60万頭近いシカが捕獲されています。

02捕獲に関する問題

シカが増えすぎることは、人間にとってもシカにとっても不幸なことであり、農作物や自然環境を守るためには、ある程度の駆除を行い、シカの頭数をコントロールすることが必要になります。
しかし、シカを捕獲する捕獲者が高齢化減少しており、今後、誰がシカの数をコントロールするのかは、大変難しい問題になっています (人材確保の問題) 。また、捕獲するには、お金 (捕獲者に払う賃金)が必要ですが、自治体 (市や町) もお金に余裕があるわけでなく、捕獲を行うためのお金をどうやって確保するのかも問題になっています (予算確保の問題)。

捕獲したシカの処理に関する問題って?

駆除個体の処理問題
駆除したシカの多く(約88%:農林水産省資料【2019】)は埋設処理か、焼却処分されています。
しかし、どちらの処理方法を実施するとしても、労力費用が必要となり大きな問題となっています。
埋設処理の問題
埋設処理するためにはシカを埋めるための大きな穴を掘る必要があります。シカを埋める大きな穴を捕獲者が掘ることは難しく、大規模なシカ捨て場を確保している地域もありますが、臭いや環境汚染の問題が懸念されています。
焼却処理の問題
焼却処理するには焼却費用が発生します。1頭のシカを焼却するには1~2万円の焼却費用が発生し、許可捕獲の場合、これらの処分費用は税金にて支払われます。
倫理的な問題
シカは人間に対して被害を出そうとして農作物や樹木を食べているわけではなく、生きていくために食べています。人間の都合により命を奪ったシカをゴミとして扱っていいのでしょうか?

シカの処理には労力とお金が必要となります。

疑問じゃー、シカと人間が共存することは
できないのでしょうか??

答えは・・・

シカの住む森と人間の住む場所に境界線を作り、
シカが人間の生活エリアに入ってこないように
すみわけをすることで、駆除するだけでなく、
共存する方法もあります。

緩衝帯整備
かんしょうたいせいび

田畑や集落に出没するシカにとって、放置されヤブだらけになった森林や放置された畑は、格好の目隠しになり、安心して里に近づくことができる通り道になっています。このヤブをきれいに刈り払って見通しをよくすることによって、山と里との間に野生鳥獣が出没しにくいエリア「緩衝帯 (かんしょうたい) 」を作り、シカが近寄りにくい環境を作ることも大事です。下草刈りを行い森と畑の見晴らしを良くすることで、シカが近寄りにくい環境を作ることも大事です。

侵入防護柵

長野県ではキャベツやブロッコリなど美味しい野菜が沢山作られています。おいしい野菜はが作られる野菜畑は、シカにとって高級レストランのようなものです。
何も対策を取らなければ「食べてください」と言っていようなもの。畑にシカが入ってこないように柵を張る事が大事です。

電気柵

畑の作物を狙いに来たイノシシやシカがこの柵に触れると電気が流れます。
電気が流れると「バチッ」と痛みとショックが起こります。
イノシシやシカはその痛みに驚いて退散します。

あなたの街でも
このような鳥獣被害は起きています。
現状を知ったうえで、
あなたはどのように感じましたか?
シカは決して
悪いことをしているのではありません。
人間の都合で駆除をしなくては
いけない場合はありますが、
その命を決して無駄にせず、
資源として生かす取組を
一緒に考えていきましょう!