Komoro Shika-Kuruwa Project

施設紹介

どんな施設でペットフードを作っているの?

良質なペットフードを製造するには、
新鮮な鹿肉が欠かせません。
小諸市では、長野県の犬・猫処理場であった施設を買い取り、
衛生管理の行き届いた加工施設へ整備・改修することとしました
施設の設計には保健所も関わり、
食用としても加工・販売が可能な認定を受けた
衛生レベルの高い施設が完成しました。
この施設は「小諸市野生鳥獣商品化施設」と名付けられ、
ほぼ毎日シカの解体や加工が行われています。
それでは、施設を紹介いたします。

1捕獲したシカは、
衛生管理の行き届いた施設に搬入

捕獲されたシカは、加工施設に運ばれてきます。
良質なペットフード製造には、新鮮な鹿肉が欠かせないので、本事業で利用するシカは、捕獲した当日に加工施設に運び込まれた個体を使用しています。

2第一処理室
内臓と皮を分けて分割する

施設に運ばれた個体は、まず外形から異常が無いかのチェックが行われ、個体識別のための耳標が取り付けられます。異常の無い個体は、その日のうちに第一処理室で内臓を摘出し、皮を剥ぐ工程が行われます。この状態を枝肉と呼びます。
枝肉は各部位ごとに分割され(この状態を解体肉と呼びます)、0~3℃に保たれた冷蔵庫にて保存されます。

3肉と骨とに分ける脱骨作業と
放射能量検査

解体肉を肉と骨に分ける作業を「脱骨」と言います。冷蔵庫で一度冷やされた鹿肉の方が、スムーズに取り分けやすいです。
この工程では全頭、放射能量測定(※)を行い、安全な鹿肉を提供できるようにしている。
※100bq/kgを超える値が測定された
 鹿肉は破棄されます。

4脱骨された鹿肉を磨く

脱骨した鹿肉には、脂肪や筋膜、リンパ節などがついています。これを手作業により丁寧に取り除いていきます。この作業を「肉磨き」と言います。

5金属検出機による
異物混入検査を実施する

切り分けられた鹿肉は、金属検出器による異物混入検査を実施し、安全を確認します。
安全が確認された鹿肉は-18℃~-20℃に保たれて冷凍庫に保存されます。
こうした徹底した安全管理のもと、鹿肉の処理が行われています。
鉄とステンレスの試験ピースを用いて、金属探知機が正しく作動しているか、毎回チェックしています。

これは「ジャーキー」を
製造する機械だよ。

6各種ペットフードを製造する

安全が確保された鹿肉は、各ペットフード製作工程に進み商品化されます。
処分する部位を出来る限り減らし、シカの多くを有効活用できるよう、皮は皮革商品に、角や骨はペットのおもちゃに加工しています。

このような工程で、
お客様に安心で安全な鹿肉ペットフードを
提供しています。

安全確保と品質へのこだわり

【解体・加工施設】
保健所と共に設計を行った「小諸市野生鳥獣商品化施設」
食品衛生許可指令書:長野県佐久保健所指令第28第1号の01235671

【衛生管理設備・安全管理検査機器】
次亜塩素酸水噴霧器・オゾン水・オゾンガス製造機
放射性物質測定器(アドフューテック社:そのままはかるNDA)
※全頭検査(放射性物質量が100Bq/kg未満の個体のみ利用)
金属検査機(システムスクエア社:SD3-45 Type)

【解体員・解体工程】
食肉解体業を本職とするプロの解体員が
信州ジビエガイドラインに基づいた解体を実施

【鹿肉商品の研究・検査】
小諸市産鹿肉や、 ウェットフードを用いた臨床試験や
安全性調査等が、麻布大学獣医学部にて実施。